シンポジウムISVRI お墓は先祖代々引き継がれていくものになり、子供や孫の世代まで管理する必要があり、非常に大変になります。管理ができないお墓は、草やこけなどは生えて荒れてしまいます。専門業者に掃除を依頼してもコストがかかるといったデメリットもあります。また新しくお墓を建てるときは、土地の購入や墓石などとても高額な費用がかかるため資金面でも大変になります。終活をしている人で、お墓はいらないといった考えの方が最近は増えてきています。
終活を考えている方が多い
高齢になり、終活を考えている方は、自分の死と冷静に向き合ってどういうふうに人生の最後をむかえるか考えています。終活をおこなうことのメリットは、自分の考えなどを親族に理解してもらうことができることです。今まで生きてきた人生を振り返り、やり残したことや今までおこなってきたことの反省などを考える良い機会になります。終活をおこなうと、残された人生を有意義に過ごすことができるので、とてもメリットがあります。終活をすることで、遺族同士の相続などの争いを避けることができるので、自分の意思をしっかり親族に伝えることが重要になります。後に残された家族のことを考えて、負担にならないようにお葬式をおこなわない方や、お墓を作らない方などが増えてきています。お墓を作らないということは、どうしてお墓がいらないのか、残された遺族に理解してもらう必要があり、お墓のあり方などをよくわかっておく必要があります。
お墓を作るメリットやデメリット
お墓がある場合のメリットは、残された遺族が亡き人を思って供養ができることです。デメリットは、先祖代々受け継がれているお墓がある場合は、そこに納骨して供養するのですが、新たにお墓を作るとなると、とても大変な作業で、費用も発生します。土地の購入から墓石の購入までたくさんのコストがかかるので残された遺族は大変な思いをします。お墓を建てる時には、管理費なども発生することもあります。また夏場など草が生える時期は草刈りや掃除をおこないに、定期的にメンテナンスをする必要があり、時間と手間が必要になります。お墓参りに持って行くお花なども春と秋のお彼岸やお盆など年に最低数回供える必要があり、お墓を維持するにはこまごまとしたコストがかかります。遺族が高齢者になると、なかなかお墓の維持が難しく、お墓が荒れ放題になる場合もあるので、お墓がいらないといった考えを親族に伝える必要があり、理解してもらうように話すことが大事になります。
お墓とお寺の関係について
お墓とお寺の関係は深いものがあります。寺院には、檀家といわれる昔ながらのシステムがなかなかお墓をなくすことができない理由のひとつです。檀家とは寺院に所属する家になり、入檀料を支払って檀家になります。先祖代々この制度が引き継がれている家は、なかなかお墓を作らないといった選択肢がないのが、現状になります。檀家になると、お盆や法事の時にお坊さんが家まで来て、供養してもらえるというメリットがありますが、寺院を維持するためにお布施を渡さなければならないことがデメリットです。寺院が古くなってくると修繕する必要がでてきて、その費用を出し合って寺院を維持していきます。檀家になれば、費用もかさむことを親族に伝えて、お墓はいらないといった説得をすると良いです。またお墓には、霊園によって墓石の大きさや高さなどいろいろなルールがあるので、そのデメリットも親族に話すとお墓がいらないという思いを汲み取ってもらえます。
お墓だけではない供養方法
最近はさまざまな供養方法がでてきています。永代供養は、とても合理性がある供養方法になります。永代供養は霊園や寺院がお墓の管理をすべておこなうことです。お墓がいらないという方やコストをかけずにお墓を建てたい方などにおすすめの供養方法になります。永代供養なら残された子や孫がお墓を引き継ぐことも無いので負担を減らすことができます。樹木葬は、墓石で作るお墓ではなく樹木や草花を墓標とする供養方法になります。お墓にかかる費用が低く、永代供養になるので後の管理も安心です。納骨堂で供養する方法も最近では選ばれてます。納骨堂は、建物内に遺骨を補完するシステムで、土地の購入や墓石の購入などする必要がないことがメリットです。都市部になるとお墓を建てる土地の価格が高くなるため、納骨堂を利用する方が多いです。納骨堂はアクセスが良いところにあることが多く、屋内になるので天候にも左右されないといったメリットがあります。
まとめ
お墓はいらないと親族を説得するには、お墓を建てる時のコストの問題やお墓を建てた後の管理の問題などをわかりやすく説明することによって親族の方々に納得してもらうことが重要になります。墓石としてのお墓はないだけで、永代供養や樹木葬・納骨堂などを利用するといつでも手を合わせに供養することができることなども詳しく話をすると親族の方も納得されることが多いです。お墓を建てるデメリットをきちんと話すことが重要になります。
