シンポジウムISVRI 近年日本では葬儀に対する考え方には大きな変化があり、規模が小さな葬儀はもちろんのこと直葬も増えています。通夜式や告別式といったものを行わないのが特徴であり最も簡潔であり金銭面の負担も抑えることができるのが特徴です。もちろんメリットばかりではなく注意しておかなくてはならない点や、直葬を選ぶ上で気をつけておくべき点も多々あるのでしっかり内容を理解した上で選ぶことが大切になってくることは、頭においておきましょう。
昨今、家族葬・直葬といった小規模で簡素に執り行う葬儀が特に首都圏で主流になりつつある。その背景として、経済成長と共に都市への人口集中が強まり、地縁の繋がりが薄れたことが挙げられる。一方、葬儀費用を抑えたい、参列者への接待が面倒といったニーズから、家族葬・直葬が選ばれることも多い。
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直葬の基本的な流れについて
直葬は通夜式や告別式がない葬儀スタイルであり、遺体を安置してから出棺、火葬場へ移動し火葬を行う流れとなっています。直葬や火葬式では故人に対して申し訳ないと感じたり後ろめたい気持ちになりがちですが、僧侶に供養してもらうことも可能となっているのも特徴の一つです。僧侶に来ていただく際には、お別れの時と火葬炉に入った後に供養をしてもらうとになるので、全く何もしないだけのスタイルというわけではありません。一般的な直送の流れとしては、亡くなった後に葬儀社へ連絡して遺体を迎えにきてもらい、その後安置します。その間に葬儀社のスタッフと、火葬場だったり僧侶のこと打ち合わせることになります。その後には納棺や出棺をして、火葬をして骨上げと言った流れです。基本的な流れは通夜式と告別式がないだけであり、後は一般的な葬儀と流れに大きな違いはありません。当然会葬者の人数は、一般葬よりも少ないということは頭においておきましょう。
直葬の服装やマナーとは
通夜式や告別式といった儀式を省略し、家族や親戚だったり本当に親しい友人のみが足を運ぶのが直葬です。一般葬や家族葬とも違い、通夜式や告別式がないとなれば頭を悩ませるのが、服装や香典ではないでしょうか。基本的には一般葬式と同じように喪服を着用することがマナーとなっていますが、種類があるのでどれが適しているのかしっかりと考えることが大切になってきます。基本としては準喪服で参加するべきであり、男性は準喪服のブラックスーツであり、女性はワンピースタイプのスーツやパンツスーツ、アンサンブルを着用するようにしましょう。女性も基本ブラックにすることも、頭に置いておくべきです。平服で良いと言われた場合でも略喪服を着用していくことがマナーであり、最低限の身だしなみをして行くようにしましょう。香典は喪主の判断となっているので、案内状に香典が不要と書かれている場合には持って行く必要はありません。
メリットや特徴について
規模が小さな葬儀が主流となっている今の時代でも、直葬はまだそれほど選択する人が多くないのでいざ執り行うときには悩んでしまいがちではないでしょうか。しかし直葬にはあらゆるメリットがあり、葬儀を執り行う立場になったときには、選択肢の一つとして頭に置いておくべきです。喪主や遺族の金銭面の負担を負担を抑えることができるのはもちろんのこと、精神的な負担も軽減するというのが大きな魅力です。時間も短くなるので参列者の負担も最小限になり、年配の人が多いときにも適しているのではないでしょうか。直送を選ぶ理由は人により様々ですが、経済的な理由だったり高齢化社会や核家族化、そして近隣地域との関係性が薄くなるなど、会葬者の数が減っていることが大きな理由となっています。もちろん全ての人に適しているスタイルというわけではないですが、今後さらにニーズを高めて行く葬儀スタイルの一つとなっていることは確かです。
気をつけるべきポイント
あらゆるメリットがある直葬ですが、当然気をつけておかなくてはならない点もあるので頭に置いておくようにしましょう。まず、周囲の理解を得ておくことが大切になってきます。いくら喪主の立場でも勝手に直葬や火葬式を行ってしまうと、親戚や年配の人などから批判されてしまい後々頭を悩ませることになりかねません。あらかじめ了解を得てから執り行うことで、トラブル回避につながります。それだけではなく代々のお墓に遺骨を納められないケースもあるので、寺院にあらかじめ確認を取っておくことがポイントです。火葬炉の前で十分ほどしかお別れをする時間がないので、後々後悔することにならないかしっかり考えておくことも大切になってきます。当然のことですが派手な服装や髪型にしたり、アクセサリーを身につけたりしないということも忘れないようにしましょう。香典が不要となっているときには、無理に渡すとかえって迷惑をかけてしまうので無理に渡さないことも大切です。
まとめ
直葬は今後需要を高めていく葬儀スタイルであり、精神的な負担や金銭面の負担の軽減につながるなとあらゆるメリットがあります。しかし周囲からの理解を得ておいたり、参列する際には身だしなみや香典の有無に気をつけるなど注意しておかなくてはならない点も多々あることは頭に置いておきましょう。通夜式や告別式の内、簡略化されているスタイルですが、依頼する葬儀社により実際に執り行った後の満足度にも大きな影響を与えます。
